2008年05月13日

ゲゲゲゲ。

本木克英 『ゲゲゲの鬼太郎』(2007) ☆6.6

言わずと知れた水木しげるの人気漫画の実写映画化。このテの「マンガやアニメを無理矢理実写化しちゃうよ系ムービー」はハットリくんの前例もあってかなり期待しないで観てみたんだけど、これは思ったより良かった。まあ、さすがに普通の住宅街にあのマンガのまんまの実写版鬼太郎・ウエンツ(髪がなぜか白髪なのでちっこいウォーホールみたいで気持ち悪い)が普通に現れたりするのが何ともシュールで違和感バリバリなんだけど、そこら辺の齟齬は渾身の想像力でねじ伏せればなんとかやり過ごせるから大丈夫。ストーリーを簡単に説明すると、ねずみ男(大泉洋が好演。今作では一番キャラが立ってる)が稲荷神社の地下に供えられていた「妖怪石」というすごい力を持つ石を盗んで街の骨董屋に売り捌いてしまうんだけど、リストラで失意の淵に沈んでいた三浦晴彦っていう人間が結婚指輪を処分しようとちょうど店を訪れ、目の前のその石をつい盗んでしまって、それを息子の健太にあげてしまう。父親の晴彦は速攻で警察に連行されていき、残された健太は父との約束からその石の存在を誰にも明かさず、必死に守ることに。しかし、その石を取り返そうと狐の妖怪たちが健太に迫ってくる、と。
基本的な話の軸は健太とお父さんと、あと姉の実花(井上真央)の切ない家族の物語なんだけど、でも今作がダメダメを回避し得たのはその泣き要素の一点だけで押してないからで、要所要所のしょうもないギャグがイイ感じに抜けの良さを演出しています。鬼太郎は髪の毛を針のように飛ばすんだけど、襲ってくる妖怪たちにババババババッて毛針を飛ばした後のカットで丸坊主になっちゃってるシーンがあって、ホントしょうもないんだけどちょっとニヤニヤさせられました。その後「今だ、逃げるぞ!」とかってあくまでシリアスなのがまた良い。ねずみ男はひたすら下品だし、子泣き爺はもうフツーに間寛平だし、輪入道役の西田敏行は悪ノリが酷いし、なかなか地味ながらアホでいいなあ。あと中村獅童の大天狗裁判長とかも出てきた瞬間に笑うしかない。中村獅童は着実に三流役者の道を突き進んでて非常に貴重な存在ですね。そういえば、鬼太郎の髪に隠れてる左目って僕はずっとあれが目玉のオヤジになったんだと思ってたんだけど、違うんだっけ?アクションの最中にウエンツの左目がちらちら見えちゃってるからオイオイって思ってたんだけど、途中で「僕のお父さんは死んだんだけど、その目玉だけは生き残ったんだ」っていうセリフがあったんで、僕の勘違いだったのかな。大昔にアニメ観たきりだから細かいところ覚えてないや。という訳で、今夏に公開する二作目もちょっと観てみたいかも。

あ、あと音楽にTUCKERの名前があったのがびっくり。いろんな仕事してんだな。



予告。↓テーマ曲をウエンツが歌ってるんだけど、まるっきりアジカン。


posted by ケニー at 04:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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