2008年05月22日

落語。

平山秀幸 『しゃべれども しゃべれども』(2007) ☆7.7

佐藤多佳子の同名小説を『学校の怪談』や『OUT』の平山秀幸監督が映画化。出演が国分太一、香里奈、伊東四朗などで、なかなか異色の落語をモチーフにしたドラマです。

東京の下町に暮らす今昔亭三つ葉(国分太一)は、未だに二つ目(噺家の位。メインが真打ち)の落語家で師匠の小三文(伊東四朗)からは「俺の真似ばかりしててもしょうがない」と言われるものの、それ以外どうしていいか分からずに伸び悩んでいる。そんな中、知り合いの女性から親戚の子に落語を教えてくれないかと頼まれ、聞くところによると、その子は大阪から東京に出てきていて、その関西弁の所為で同級生と上手くいっていないという。人に教えられるような立場じゃないからと断ろうとしたものの相手の熱意に押し切られ、渋々小学生相手に落語を教えることになるんだけど、そこへちょうど三つ葉が寄席で出会った、喋ることが苦手で上手く自分を表現できないで悩んでいる十河五月(香里奈)も加わり、即席の落語私塾のようなものが出来上がり、それぞれの抱えるコンプレックスを克服しようと喋りの特訓が始まるのだった‥‥。

この後に、解説で全然上手く喋れず悩んでいる元野球選手(松重豊)っていうのも加わってその人物設定とか面白いんだけど、なぜ、落語なのか?っていうのが、僕はずっとピンとこなかった。話すことが苦手でどうにかしようと思ってる人が、はたして今の時代、落語に向かうだろうか?お笑い芸人とかの方がそういうの得意なんじゃないかと思うんだけど、登場人物たちはなぜか落語私塾へとやってくるんですね。そこはなんか落語っていうモチーフありきで作られてる気がして、少し気になるところ。しかし、出自も年齢もバラバラの人間が集まって落語を特訓してる光景はちょっと奇妙で面白いです。三つ葉の祖母役に八千草薫が出演してるんだけど、生徒たちにお茶を入れたり、縁側から特訓の様子を眺めてたり、課題のネタの一つを諳んじてみせて「私の方が上手いわ、うふふ」とか笑ってて、なんか可愛らしいですよね、彼女は。のほほんとしてて。で、それとは対照的に国分演じる三つ葉がなんか異様に生意気な性格で、人に教えるような立場じゃないって言ってたわりには指導がすごい厳しい。たぶん、モノをはっきり言う江戸っ子のイメージなんだろうけれど、なんかちょっとイラッときます。だって国分に叱られるとかかなりイヤでしょ。口下手で意地っ張りな香里奈に対して「お前、そんなんじゃ男にモテないだろ?」とか言って、お前の方こそモテないだろ。つっても、まあ、結局二人は最後にはイイ感じになるんだけどね。んむ〜、なんだかなあ。



予告。↓


ラベル:邦画
posted by ケニー at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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