2009年01月07日

あけましておめでとうございます。

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。今年も細々とながらもいろいろな作品のレビューを書いていければと思うので、どうぞよろしくお願いします。今年はもう少し更新率上げたいッス。



井口奈己 『人のセックスを笑うな』(2007) ☆6.5

という訳で、早速ですが、本年1発目のレビューはゆる〜い日常がイイ感じにまったりだった前作『犬猫』で人気を博した、井口奈己監督の最新作です。原作は第41回文藝賞を受賞した山崎ナオコーラの同名恋愛小説で、主演に最近人気著しい永作博美と松山ケンイチ。本作は公開後の評価も高くて、かなりの期待感を胸に抱きつつ観てみたんですが、う〜ん、どうなんでしょう、コレは。メンツとか設定とか絶対話題になるな〜っていう感じで、実際、単館公開で話題になってどんどん上映館が増えていったみたいなんだけど、僕としてはぶっちゃけちょっと退屈だったなー。ん〜、まあ、とりあえず、簡単にあらすじ行きましょう。

hito no-01.jpghito no-02.jpghito no-03.jpg地元の美術大学に通う学生・磯貝みるめ(松山ケンイチ)の前に、ある日、産休に入ったリトグラフの先生の代わりに非常勤講師として現れるのが、猪熊ユリ(永作博美)。彼女を見て、以前、靴擦れで歩けなくなったところを助けてあげたその当の女性だと思い当たったみるめは、なんとなく彼女のことが気になり、リトグラフの教室に通い始めることになる。二人は学生と教師という立場の違いも気にせず、すぐに打ち解け合い、「モデルになってほしい」とユリから頼まれたみるめは、彼女のアトリエを訪れる。ソファに腰を降ろし、いざポーズを作ろうとするみるめに対して「それ脱いで」と事も無げに指示するユリ。みるめが言われるがままにセーターを脱ぎ捨てると、続けてユリは「それも脱いで」とみるめのTシャツ、ズボン、以下諸々も脱がしにかかり‥‥‥‥。

という感じで、ちょっとこの展開だけ聞くとかなりベタなAVのシナリオみたいですが、実際のところほとんどそんな感じではあります。この後、そんなこんなでヌードデッサンのモデルとしてユリのアトリエに通ってるうちに、二人は自ずとそういう関係になっちゃってこちとら羨ましくも腹立たしい気分で「なんだかなあ‥‥」っていう感じです。事が終わった後の非常にリアルで自然体ないちゃつき具合とか、二人とも演技上手いなーと思うんですけど、ラブラブで仲睦まじい美男美女カップルとか別に見たくないというのが僕の本音だったりします。まあ、結局後半でみるめはユリに遊ばれてたことを知って、ショックを受けて、でもどうしても忘れられなくて悶々しちゃうことになるんだけど、そこら辺も展開というには特になんもなさ過ぎてフツーに退屈でした。みるめに片思いする蒼井優演じるえんちゃんはそんな中でも頑張ってはいたけれど、でも蒼井優っていっつもあんな感じだしなぁ。

本作が固定の長回しによってそのほとんどのシーンが撮られてるというのも、この停滞感に寄与してるような気もするし、そういった撮影を好んでいる故なのか俳優のアクションで繋ぐようなカット間の編集がなんとなくヘタだと思った。みるめがユリの実家を訪れて、こたつに入ってお菓子を食べている時に二階からユリが降りてきてフレームインする所の繋ぎとかアレで良いんだろうか。なんか『犬猫』では感じられなかったお粗末な部分が本作ではいろいろ垣間見れた感じがして、『犬猫』ファンとしては複雑な思いです。でも、もしかしたら本作をカップルで観たりすると、ほんのり艶っぽい雰囲気になってお互いにわかに盛り上がり、劇場を出てからラブホ街に消えたりといった、そういった効果があるんでしょうか?僕には何ともわかりません。そして、ラストに出るテロップに激しく虚脱。



予告。↓

posted by ケニー at 01:45| Comment(0) | TrackBack(4) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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