2008年06月10日

CHARLOTTE'S WEB。

ゲイリー・ウィニック 『シャーロットのおくりもの』(2006) ☆8.7

『スチュアート・リトル』などでも知られる作家、E・B・ホワイトのロングセラーとなった童話を天才子役ダコタ・ファニング主演で映画化。監督のゲイリー・ウィニックは監督作がいくつかあるもののいずれも未公開が多く、88年の『カーフュー/戦慄の脱獄囚』以来の日本公開作。子豚のウィルバーを守る為に奔走する動物たちを、ジュリア・ロバーツ、スティーヴ・ブシェミ、ロバート・レッドフォードらの豪華声優陣が演じています(なぜかオプラ・ウィンフリーの名前も)。

以下、あらすじ。↓

牧場を営んでいるエラブル家に、待ちに待った11匹の豚の赤ちゃんが生まれる。しかし、母豚のお乳の数は10しかなく、一番小さい子豚は処分を余儀なくされるのだが、エラブル家の幼い娘ファーン(ダコタ・ファニング)は私が育てるからと言って、その子豚を助け、ウィルバーという名前を付ける。やがて、成長著しく、これ以上ウィルバーを家では飼えないと判断した両親の決定で、ウィルバーは隣の伯父ザッカーマンの牧場に移される。家畜小屋には、牛のビッツィー&ベッツィー、馬のアイク、ガチョウのゴリーとグッシーの夫婦などたくさんの動物がいるものの、ウィルバーはよそ者扱いを受け相手にされない。そんな寂しい夜、ウィルバーはどこからともなく自分に語りかけてくる優しい声を聞く。声の主を探し、小屋の入り口の梁に目を向けるとそこには一匹の蜘蛛がいて、彼女はシャーロットと名乗る。ウィルバーは優しく思慮深いシャーロットと友達になり、それをきっかけに他の仲間とも次第に打ち解けていくのだが、ある日、自分が辿るであろう運命(豚肉として食卓に並ぶ)を意地の悪いネズミ、テンプルトンに聞かされ、ショックを受ける。そんなウィルバーを見かねたシャーロットは、友達として「その運命から、なんとしてもあなたを救うわ」と約束するのだが‥‥。

あらすじにダコタ・ファニング演じるファーンがあんまり出てこないですが、実際、劇中でもあまり中心になって活躍するという訳じゃなくて、話のメインはウィルバーを守る為にシャーロットたちが奮闘するっていう部分。ダコタファンの僕としてはちょっと未消化な感じなんだけど、しかしシャーロットの示す献身的な愛はそれをカバーして余りある。以降、ちょっとネタバレしますが、彼女はなんとか人間たちにウィルバーを殺さないでほしいっていうことを伝えようと考えた結果、ホントびっくりするんですけど、蜘蛛の糸で文字を編むんですよ。最初の文字が「SOME PIG(特別な豚)」という言葉で、これを見た牧場主連中は驚愕して、町中に一気に噂が広まる。

でも、ウィルバーが奇跡の豚としてもてはやされるのも一時で、すぐに人々は感心を失い、シャーロットは「もっと別の、もっと人間の心をつかむ言葉じゃないと」と考え出します。この一匹の蜘蛛が友達を救う為に言葉を探すっていう展開が、非常にファンタジックで、すこぶる素敵な演出だと思う。なんていうか「言葉」の力っていうものを考えさせられるというか、これだけ切実に「言葉」を必要としているっていうその姿に、ビジュアルが蜘蛛だろうが何だろうが関係なしにグッとくる。シャーロットが選ぶ言葉は、蜘蛛だからかどことなく幼稚で漠然としてるんだけど(ちなみに二番目の言葉が「ぴかぴか」という意味の単語。ちょっと英単語ド忘れしましたが)、その言葉選びの拙さが逆にリアルで切ない。最後に、もう一文字編むんだけど、この言葉が前の二つの単語とは違って、非常に慎ましくささやかな言葉で、感涙。こういう凡庸さはとても大事。

あと、エンドクレジットの曲がめちゃくちゃ良かった。



予告。↓

posted by ケニー at 04:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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