2008年07月04日

13。

ゲラ・バブルアニ 『13/ザメッティ』(2005) ☆6.0

グルジア出身の新人監督によるスキャンダラスなインディーズ・ムービー。「ザメッティ」とはグルジア語で「13」を意味する言葉。全編モノクロの硬質インディーなトーンでアロノフスキーの『π』とかカソヴィッツの『憎しみ』とかが好きな人にはオススメかも。

ある日、22歳の青年セバスチャン(ギオルギ・バブルア二)は、雇い主である仕事先の夫婦の話を盗み聞きする。その旦那が言うにはもうすぐしたら大金が入るということで、そうすればセバスチャンへも屋根の修理代金が支払われるはずだった。しかし、その旦那が不運にも急死し、儲け話は頓挫してしまうかと思われたが、旦那宛にホテルのルームナンバーが書かれた手紙と列車のチケットが入った便箋が届き、セバスチャンは未亡人の目を盗んでそれを掠めとることに成功する。指定されたホテルの一室で待っていると、電話が鳴り、男の声が次の指示を告げる。複雑な案内に従い、行き着いたところは山の中のこじんまりした別荘で、屈強な男たちによるボディチェック後、個室に通されるセバスチャン。「13」と書かれたTシャツを着せられ、連れられるままに居間に通されたセバスチャンは同じような数字のTシャツを着た男たちとともに円形に立たされ、それぞれに銃が配られる‥‥。という感じで、13人によるロシアンルーレットがスタート。

モノクロの画面が全体的に厭な暗さを醸していてなかなか緊張感はあるんですけど、予算故か拳銃の発砲シーンがショボイです。銃弾が撃たれた時にあんな白い煙が銃口からぼわわんって出ないでしょ。撃たれた奴らが倒れてるだけで全く血を流してないのもいただけない。やっぱりスタイリッシュ系なんだな、このテのインディーズ映画は。センスだけで撮ってますっていう感じで、いろんな面で詰めが甘いというか子供っぽい。ロシアンルーレットっていうネタが割れた瞬間、そんなの主人公が死なないのは予想できちゃうんだからその恐怖感だけで全編引っ張るのはストーリー的に怠慢な気がする。もっとセバスチャンが積極的に生き残ったように作らないと、面白くないような(例えば、彼は昔から計算に強くて弾の発射の確率や弾道をシミュレーションしてどうのこうの、とか)。

やっぱり多くの映画がそんな気がするんだけど、この特異な状態が露出した段階でもう大団円だと思ってんだよね。重要なのはそっからなのに。だから予定調和を抜け出せなくて、後はチルアウトしていくだけみたいになっちゃう。「起承転結」の「起」で終わってるようなそんな感じがするし、その「起」すら目新しいものじゃない。本作がフランス国内外でかなり高い評価を受けてるらしいけど、う〜ん‥‥分からん。



予告。↓


ラベル:サスペンス 洋画
posted by ケニー at 12:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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