2008年08月09日

お化け屋敷。

ギル・キーナン 『モンスター・ハウス』(2006) ☆8.1

スティーヴン・スピルバーグとロバート・ゼメキスらが製作総指揮に名を連ねたフルCGアニメーション。監督のギル・キーナンはこれが初監督作。主人公の少年・少女たちから恐怖されている謎の偏屈老人役でスティーヴ・ブシェミなどが参加しています。では、以下あらすじ。

12歳の少年DJが住む家の道路を挟んだ向かいには、ある一軒家が建っていてそこには一人の爺さんが住んでいる。その爺さん、ネバークラッカー(名前カッチョイイ)は非常に偏屈な男で自分の敷地に足を踏み入れた人間には子供だろうが容赦なく怒鳴り散らし、町の子供たちの間では「捕まったらきっと殺される」と恐怖の対象になっている。あるハロウィンの前日、DJの元に遊びにきた太っちょな親友チャウダーのバスケットボールが、ネバークラッカーの家の敷地内へ飛んでいってしまう。見栄っ張りだが臆病なチャウダーは「ボールを取ってきてくれ」とDJに懇願。DJは渋々、ネバークラッカーの敷地内へ踏み込んでいくのだが、家主に見つかり、追いかけられる。しかし、その最中ネバークラッカーは心臓発作を起こし、救急車で運ばれてしまう。かくして恐怖の館は無人と化し、これで一安心かと思いきや、その日の深夜DJの部屋の電話が鳴り、出ると良く分からないうめき声。イタズラ電話だと思ったDJは早々に電話を切り、お返しだとばかりに相手の番号に掛け直して耳を澄ましていると、なぜか、無人であるはずのネバークラッカーの家からコール音が聴こえてきて‥‥。

こっからは、デブのチャウダーと二人には高嶺の花だけど好奇心旺盛な女の子ジェニーも加わって、お化け屋敷との対決になっていく。軽くネタバレするけど、実はネバークラッカーが怒鳴り散らしていたのは、このお化け屋敷に人を近づけまいとしてのことで、後半に彼とこの屋敷との過去が露になってくるんだけど、それがなんとなくティム・バートンな感じのエピソードで切ない。ネバークラッカー若かりし頃、彼には一人の恋人がいた。彼女はその肥満体故に「巨女」としてサーカスで見せ物にされていて、ネバークラッカーはその「巨女」コンスタンスに惚れ、共に暮らそうとサーカスから救い出す。しかし、二人で生活する為の家を建てている最中に誤ってコンスタンスは内壁のコンクリートに飲み込まれ、死んでしまう。ネバークラッカー一人で何とか家は完成させたものの、そこには嫉妬心の強いコンスタンスの魂が宿ってしまっていた。それ以来、すぐに癇癪を起こすお化け屋敷コンスタンスと、ネバークラッカーは何十年も暮らしてきてて、彼女のことは心から愛しているのだけどもうさすがに疲れ果てていて、そんな中DJたちは屋敷と戦い、結果コンスタンスの魂を屋敷から解き放つ訳です。

そういった悲しくもグロテスクな感じとかクライマックスの戦闘シーンのダイナミズムとかけっこう良いんだけど、屋敷を破壊し、ネバークラッカーがやっと彼女から解放されたっていう最後、嬉しいのは分かるけど爺さん普通に歓喜の声を挙げて喜ぶっていう演出はちょっとどうかな〜?と思った。やっぱそこは長年の暮らしから解放されたっていう喜び以上に、最愛の人との完全な決別っていうことによる悲しみがどっと溢れてくる方が僕が感傷的な性格故なのか分からないけど個人的には好きだな〜。まあ、ゼメキスの『ポーラー・エクスプレス』よりは本作の方が面白いとは思う。



予告。↓


posted by ケニー at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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