2008年08月14日

WEDDING CRASHERS。

デヴィッド・ドブキン 『ウエディング・クラッシャーズ』(2005) ☆9.0

『シャンハイ・ナイト』のデヴィッド・ドブキンが監督を手掛けた、オーウェン・ウィルソン、ヴィンス・ヴォーン主演のコメディ・ラブ・ロマンス。ヒロイン役には『パニック・フライト』でテロリストと闘う主人公を演じてたレイチェル・マクアダムスで、その親父にクリストファー・ウォーケンが出演。本作も『パニック・フライト』同様、日本未公開だったらしくホントにもったいないですよ、こんな傑作を公開しないのは。MTVムービー・アワードでは作品賞を含む3部門を受賞しているらしいし、2005年だからオーウェン・ウィルソン繋がりで『ライフ・アクアティック』辺りと抱き合わせて公開すりゃ良かったのに、国内の配給会社は‥‥。と、世の中を憂いつつ、あらすじです。↓

離婚の仲裁人を務めるジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェレミー(ヴィンス・ヴォーン)のコンビはビジネス・パートナーである一方、10年来の大親友でもある。そんな二人が連れ立って繰り出すのは、あろうことか他人の結婚式。多幸感で浮き足立つ列席者に紛れて、それぞれ目を付けた女を言葉巧みに落としていくという「結婚式荒らし」が彼らの共通の趣味だった。しかし、身分を偽り、一晩だけの関係を続けていくことにいつしか空しさを覚えたジョンはその胸の内をジェレミーに伝える。しかし、ジェレミーは「大丈夫だ!いつか若気の至りだったって笑える日がくるんだから、今を楽しめ!」とジョンを鼓舞するだけで、真面目に取り合ってくれない。

そんなある日、財務長官の娘が結婚するというニュースを知ったジェレミーはかつてないビッグイベントに参戦すべく、ジョンを誘う。最初は出席を渋るジョンだったが、親友であるジェレミーの熱に押されて式に潜入することを了解。ベンチャー投資を手掛ける兄弟と偽って無事に式に忍び込み、グロリアとクレアという長官の娘に狙いを定める二人。ジェレミーは早々にグロリア(アイラ・フィッシャー)をたらし込み、人気のないビーチでことに及ぶが「私、初めてだったのよ‥‥」と彼女に言われ、戦々恐々。ジェレミーは急いでここを立ち去ろうとジョンに持ち掛けるが、一方のジョンはもう一人の長官の娘・クレア(レイチェル・マクアダムス)に本気になってしまっていた‥‥。

ジョンはその不意に訪れた本物の感情に促され、「帰りたい」と駄々をこねるジェレミーを焚き付けて長官の別荘に招待されることに成功するんだけど、クレアにはすでに婚約者がいて、いろいろ画策するもジョンにはなかなか手が出せない。本作はコメディという面でもめちゃくちゃ冴えまくってて笑えるんだけど(ジェレミーが食卓の下でグロリアにシゴかれる所とか唐突なウィル・フェレルの登場シーンとか、挙げればキリがないぐらい)、次の瞬間にはジョンの片想いによる悲哀がぐぐぐーっと前景化してきて一気に切なくなったりして、その笑いと泣きの振れ幅をシームレスに繋いでいく演出がすごい。

僕のスゴく好きなシーンがあって、夜、眠れないジョンがクレアの部屋の前で立ち尽くし、何もできないまま自室に引き返すっていう場面。その時クレアもまだ起きていて、何か気配が伝わったのか彼女もまたジョンの後を追うように廊下に出る。で、なんとなく彼の部屋の前で耳をそばだてて、彼女も再び自室に戻っていくっていう、恋心を見事に映像化したようなシーンに泣きました。この「すれ違い」と「あと一歩」な感じがまさにラブストーリー。そこにはビビビッときました!みたいなTVドラマにおける運命的なモノはなくて、「フツーに人を好きになってしまった」っていう淡い感情だけがある。ん〜、素晴らしい。劇中曲もセンス良いし。オススメ。



予告。↓


posted by ケニー at 03:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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