2008年09月07日

ZODIAC。

デヴィッド・フィンチャー 『ゾディアック』(2006) ☆6.0

『セブン』、『ファイト・クラブ』のデヴィッド・フィンチャー監督による実在の殺人事件の映画化。「ゾディアック」とは1968年にアメリカで起きた連続殺人事件の犯人がその声明文の中で名乗った名前で、71年に公開された『ダーティーハリー』の犯人スコルピオのモデルにもなっている。事件は未だに解決されておらず真犯人は捕まっていないらしい。以下、簡単にあらすじを。↓

1969年7月4日の深夜、カリフォルニアでドライブ中だったカップルが銃撃されて殺される。通報してきた男は「自分がやった」と言い残し、そのまま所在をくらました。そして一ヶ月後、サンフランシスコのクロニクル紙やその他の新聞社に、「ゾディアック」と名乗る人物から7月の事件を含めた2件の殺人は自分がやったという内容の声明文が届く。手紙には同封した暗号文を新聞に掲載しなければ殺人をくり返すとあり、各新聞は要求を飲むことに。しかし、それ以後も犯行は重ねられ、無能な警察をあざ笑うかのような手紙がその度に届くのだった。そんな中、クロニクル紙に勤める漫画家のグレイスミス(ジェイク・ギレンホール)はその事件の真相にとり憑かれ、一人で黙々と情報を洗い続ける。しかし、有力な容疑者を突き止めたは良いものの状況証拠ばかりで立件することは叶わず、事件はどんどん風化していくのだった‥‥。

一応何人かのメインキャストをさらっておくと、ギレンホールの同僚の記者ポール・エイブリーにロバート・ダウニー・Jr.で、ゾディアックを何年にも渡って追いかけるトースキー刑事役にマーク・ラファロ、ギレンホールの再婚相手メラニーがクロエ・セヴィニーといった面々です。

今作は結構期待してたんだけど、なんか非常に中途半端な印象を受けました。どの辺が見せ場なんだろう?っていうか、結構淡々と事件の経過を見させられているような感じだった。僕は実際の「ゾディアック事件」についてあんまり詳しくないからアレなんだけど、この映画には何か新たな視点の提示とかあったんですかね?なんとなく、ただかつて世間を賑わした事件の諸々を映画化しただけのような気がして、正直ちょっとつまんなかったなー。一漫画家のギレンホールが事件にのめり込んでいくのもいまいちピンと来ないし、真犯人を追う刑事の苦悩もあんまり伝わってこない。そういった展開とかも含めてかつてあった実録モノ(『ブラック・ダリア』とか『サマー・オブ・サム』とか『JFK』とか)で見たような光景ばかりだし、なんでわざわざコレ作ったんだろう?って思った。やたら長いし。

ノンフィクションで原作ありきだからやりづらいのかもしれないけど、僕が思うに冒頭あるいは中盤から「ゾディアック」のルックスをがっつり出すべきだと思うんだよね。つまり「姿なき殺人者」みたいな人物にして「コイツか?それとも、コイツか?」っていうような犯人探しミステリー仕立てにするんじゃなくて、最初から犯人の顔を出して描いちゃう方が生々しいし、リアルに怖い気がする。犯人側からの視点というか。そういう想像力がないと結局犯人が捕まらないのもみんな知ってる訳だし、映画化する意味がないような気がする。久々にクロエ・セヴィニーが観れたのは個人的には嬉しかったけどさ‥‥。



予告。↓

posted by ケニー at 06:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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