2008年11月16日

in グラインドハウス、その2。

クエンティン・タランティーノ 『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007) ☆8.8

ロドリゲスに引き続き、タランティーノ版のグラインドハウス映画『デス・プルーフ』です。「グラインドハウス」の説明は『プラネット・テラー』のレビューの方に書いたんで割愛しますね。公開当時の評価を見ると、こっちの『デスプル』の方が高評価を得ていたようなんだけど案の定、僕もこっちの方が俄然燃えた。タランティーノはホントにバカそうに見えて実際きっと単なる映画バカなんだけど、撮る映像が非常にスタイリッシュかつクールでカッコいい!浴びるように観てきた映画群がそのままちゃんと血肉化されていながら単純にオマージュとかパロディにならないっていう、やっぱりコイツはスゲーなと思った。という訳で、あらすじ。↓

death-01.jpgdeath-02.jpg冒頭、テキサス州のオースティン。朝の人気番組のDJを務めるジャングル・ジュリア(シドニー・タミーア・ポワチエ)はその夜、親友ら三人で町のバーへと繰り出した後、友人の別荘にて女友達だけで休暇を過ごそうとノリノリで車を走らせていた。が、ドクロマークをボンネットに施した黒塗りの対向車と正面衝突し、大クラッシュ。彼女たちを乗せた車は吹っ飛んでひしゃげ、同乗者はジュリア含めて全員が即死する。一方、黒塗りの車を運転していた男、その名もスタントマン・マイク(カート・ラッセル)は奇跡的に数カ所の骨折で命拾いをし、そして舞台は事件から14ヶ月が経ったある日のテネシー州へと移る。

映画の撮影が一段落し、時間の取れたスタント・ウーマンのゾーイ(ゾーイ・ベル)は仕事仲間の友人三人と合流し、これまた短い休暇を女たちだけで過ごそうと胸を躍らせているところ。ゾーイはこの休暇でどうしても果たしたい目的があって、それは何を隠そう、ちょうど売りに出されていた彼女の憧れの車、70年代型ダッジ・チャレンジャーに試乗して、スタントライド(ボンネットにしがみついての走行)を楽しむこと。スタント仲間のキム(トレイシー・トムズ)は「冗談じゃない」とゾーイを止めようとするが彼女の決意は固く、渋々了解してドライバーを任されるキム。待ってるように言われたものの同乗すると言って聞かないアビー(ロザリオ・ドーソン)を仕方なく乗せ、車は農村地帯を走り出すのだが、そこへ再びあのドクロマークの車が忍び寄ってきて‥‥。

(一応、ネタバレ注意)このカート・ラッセル扮するスタントマン・マイクという男はどうやら車を凶器にして、目をつけたビッチどもを殺すことに快感を覚えるというまさしくド変態で、最初の事故も実はコイツの仕業なのです。で、コイツもゾーイ同様スタントマンでドクロマークの車は「デス・プルーフ(耐死仕様)」に改造された愛車。この「耐死仕様」っていう言葉の響きがゾクゾクしてカッコいい。以降、迫真のカーチェイスが続いて冷や冷やもんなんですが、そういったアクションシーンもさることながら、僕がホレボレするのは人物を映した時なんかの各ショットのカッコ良さ。

例えば、女が駐車している車のボンネットに腰掛けて煙草を吹かすフルショットとか、膝ぐらいのちょっと低めのアングルで真正面から押さえてて、めちゃくちゃスタイリッシュ。そのままポスターとかに使えそうなカットがいっぱいあって、ちょっと『悪魔のいけにえ』の画面を想起させるぐらいカッコいい。オープニングの半裸の女が歩いていくのをそのまま背後から追っていくカメラとか。ダッシュボードに投げ出された足のカットとか。どことなく気怠くてエロティックな雰囲気を漂わせていてめちゃクールです。『パルプ・フィクション』とか思い出す。こういうのはロドリゲスにはないセンス。劇中にかかる曲もどれもカッコ良くてサントラ欲しー。ちょっと、いろいろ語りたいところだけど(クラッシュ場面で女たちの死に様を律儀に一個一個見せるとことか、カート・ラッセルのしょうもなさとか)あんまり長くなるとアレなんでこの辺で締めますけど、最後、カート・ラッセルが女たちにボコられて「THE END」の文字がデッカく出てエンドロールに繋がる流れとか、気持ち良過ぎ。タランティーノは常にカラッと爽快だなー。イイわー。



予告。↓


posted by ケニー at 07:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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