で、二枚目はHIPHOP界の異端児イルリメの鴨田潤名義での傑作EPです。イルリメ名義での前作『イルリメ・ア・ゴーゴー』はこれでもかっていうぐらいのハイテンションかつアッパーなパーティーチューン・アルバムでそれ故に感動作だった訳ですが、今作はSpdillの時の曲や二階堂和美の楽曲なんかと通じるようなタイトル通りのフォーキーな弾き語りアルバム。「ブーメラン・セレモニー」、「トリミング」、「たちんば」などおなじみの楽曲のフォークVer.の他、今作でしか聴けない「ハローグッバイ」、「空部屋」を含めた5曲入りでどの曲も素晴らしく感動的な名曲に仕上がってます。イルリメ時における関西ノリのイケイケな楽曲群と二階堂和美の「日向月」のようなしっとりとした名曲がどうして一人の人間から産まれてくるのかそのギャップが頗る謎でしたが、このEPはその齟齬を埋めてイルリメの射程の広さを示すような、そんな橋渡し的な作品という感じです。安アパートに引っ越してきた初日、家具の一切が何もない空き部屋でこれからの暮らしに想いを馳せる情景を歌った4曲目の「空部屋」とか、どことなくはっぴいえんど的な情緒が漂う感じで、めちゃくちゃ泣けます。この時期にぴったりのどことなくセンチメンタルなバラードの数々。とにかく、二階堂和美やテニスコーツとかとはまた異なる「うたの神様」が降りてきてます。これは、ヤバいです。限定数量生産(1000枚?)らしいので、見つけたら即ゲットで。イルリメ名義の新作『メイド イン ジャパニーズ』もめっちゃ楽しみ。
↓カクバリズムのデリバリーサービス。
http://kakubarhythm.shop-pro.jp/?pid=10666751
↓myspaceで「ブーメラン・セレモニー」と「ハローグッバイ」聴けます。
http://www.myspace.com/illreme

