スピッツのアルバムをちゃんと聴くのはもうかれこれ10年ぶりぐらいかも。中学生の頃、お小遣いで『ハチミツ』というアルバムを買って良く聴いていたのを思い出しました。懐かしい。それで、なんとなく最近スピッツがイイ感じだと薄々思っていたのでこのニューアルバムを聴いてみたんだけれど、うーん、イマイチかなー。シングルの「ルキンフォー」や「魔法のコトバ」、あと4曲目のRADWIMPSみたいなヤツとかはすごい良かったんだけど、全体的に印象に残る曲があんまりないというか。このスピッツのキラキラ感は好きなんですけど、どの曲もサビが似たようなところでまとまっちゃってる感じがする。イントロとかの導入部分は結構良いのに。残念。でも上記のセンチメンタルのせいで1曲目でちょっとウルッときました。
「魔法のコトバ」PV↓
あとコレ↓は『楓』というシングルのB面に入ってる曲「スピカ」。名曲なので、ついでに。たぶんこの曲の印象が強くて、最近スピッツが良い感じだと思ってしまったっぽい。これがアルバムに収録されてないなんてオカシイよ。
岡林信康 『ベスト・アルバム』 ★7.2
60年代から今現在まで歌い続けている和製ボブ・ディラン、岡林信康の94年に出たベストアルバム。僕は最近までこの人のことを名前ぐらいしか知らなかったんですが、たまたま見ていたBSで野音でのライブが放送されてて「おお、カッコいい」と思い、早速このベストアルバムを聴いてみたんだけれど正直、野音でのライブの方がパワフルでカッコ良かった。まあ、ライブでは和太鼓とか笛とか、女性のコーラスとか入っててCDとは全くアレンジが違っていたから仕方ないのかも。でも、このCD、後半にいく程イイ感じになっていくのは何故か。特に8曲目に収められている「申し訳ないが気分がいい」という曲はめちゃくちゃ良いです。3本のアコギが奏でるメロディと岡林の歌というとてもシンプルな曲で、例えるならジム・オルークやジョン・フェイフィが奏でるあの旋律に近い雰囲気。日本のフォークといえば連想されるような貧乏臭さとは無縁で、素朴だけどなんか贅沢な気分になる。
youtubeに暗い歌とか反戦歌とか、政治的な動画とかしかなかったので、今回動画は割愛します。僕が思うに、フォークの良さはそういうところにはないので。岡林、気になった人は自力で聴いてみて。