2008年02月25日

ディパーテッド。

マーティン・スコセッシ 『ディパーテッド』(2006) ★7.7

2002年に香港で製作されたヒット作『インファナル・アフェア』を、マーティン・スコセッシ監督がディカプリオやマット・デイモンらを起用してリメイク。今作で監督のスコセッシは、念願のアカデミー賞(作品賞、監督賞etc.)を受賞したのは記憶に新しいところです。
ストーリーは、香港ノワールっぽいパッキリとした筋立てで、ディカプリオ演じるビリーが警察からマフィアに潜入捜査を命令された警察官で、逆にマット・デイモン演じるコリンがそのマフィア組織から警察に送り込まれたスパイ。互いが互いの潜入している組織の情報をリークしていて、次第に警察、マフィア共々内部の裏切り者の存在に気付き始め、互いの組織が混乱していくという犯罪アクション映画です(なんとなくキラとLの闘いを彷彿とさせるものが。でも頭脳戦って感じでもない)。
最初にこの筋書きを聞いた時、囚人と看守の心理実験の話を僕は思い浮かべて、ディカプリオとマット・デイモンが本来の任務を逸脱していってどんどんそっち側の心理になっていって、終いには僕ら観客もコイツが今どっちの側の人間なのか予想がつかないようなサスペンスフルな展開になっていくのかと想像したんですが、そんなことにはならなくてちょっとガッカリ。もっとそこらの心理描写を混乱させていったらワクワクしたのにな、きっと。とはいえ、意外にもディカプリオがなかなか迫力ある好演を見せてくれますが(警官なのにマフィアとして生きなきゃいけない辛さが良く出てます)、裏社会モノにしては些か緊張感に欠ける印象もあって、全体を取り巻く殺気が足りない。マフィアの親玉であるジャック・ニコルソンもあんまり怖くないし。さも今人を殺してきたっていう感じで手やシャツが血だらけになってるボスを見て、潜入捜査中のビリーが超ビビってたけど僕は全く怖いと思えず、むしろちょっと笑えたぐらい。このへんの「マジで殺される感」が出せるかどうかで犯罪アクションモノは良し悪しが決まりそう。スコセッシは人物のアップが多いんだけど、引いた時の画がかなり野暮いです。

でも、なんだかんだ言っても、マフィアの一味が警官隊に包囲されて皆殺しになるっていうペキンパーな場面は泣けますね。ボスの親友でもあり、片腕でもあるフレンチが渋くてイイ。



予告。↓


posted by ケニー at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。