2008年03月05日

エラゴン。

シュテフェン・ファンマイアー 『エラゴン 遺志を継ぐ者』(2006) ★6.9

僕は良く知らないけど、原作はクリストファー・パオリーニという人のベストセラー小説らしくて、監督のファンマイアーはこれがデビュー作でジョージ・ルーカスの「ILM」に長年在籍していた視覚効果のベテラン技術者だったらしい。確かに、CGやその動きはかなりリアルでさすがハリウッドな感じなんだけど(ドラゴンの空中戦は視覚的アトラクションな感じでなかなか楽しい)、問題は映画の尺が短過ぎるっていうこと。だって、上映時間104分って、ちょっとしたB級映画並じゃないですか。原作のスケールがどれほどなのか分からないんだけど、話の筋と世界観から推測して『ロード・オブ・ザ・リング』ぐらいの規模だとするといくら何でも二時間か二時間半は欲しい。だから、コイツは展開がかなり無茶なことになってて、主人公のエラゴンが未熟な若者でバカっていう設定だとしても、いきなり悪の巣窟に王女を助けにいく!って言って単身突っ込んでいくのはいかがなものか。んで、ご都合主義的に王女を助けたはいいものの、そのエラゴンの無茶の所為で渋くて頼りになる先輩ドラゴンライダーが致命傷を負い、早々に死ぬっていう流れはちょっといろいろスッ飛ばし過ぎで、なんて勿体ないエピソードの使い方なんだって思った。終わり方からしてたぶん続編があと1、2本あるっぽいけど、だったら一作目でこんな窮屈なストーリー展開にしないで、『ロード・オブ〜』のように三部作で一つの映画を作るような贅沢な構成でいけばいいのに。ヘタに一作ずつ起承転結を盛り込むと、これほどのスケールの話だからやっぱりいろんな部分が削られ過ぎて、「かつての戦乱の時代‥‥」とか言われても歴史観が希薄であんまりリアリティないんだよね。架空の物語だからこそどういった歴史を歩んできたのかちゃんと見せないと、その世界観に入り込めないっていう。今回では、王女を助けるところまでをしっかり描けば良かったような気がする。とにもかくにも先輩ライダーを殺してしまったのはもったいない。



予告。↓


posted by ケニー at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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