2008年01月14日

TAKESHI。

北野武 『TAKESHIS’』(2005) ★9.0

北野武流の『マルホランド・ドライブ』とでも言えそうな幻想と現実の入り交じったアクション・パラレル・ワールド。大御所俳優としての「ビートたけし」と、コンビニでバイトをしている売れない役者の「北野武」が出会うやいなや、リアルとフィクションの境が一気にぐずぐずになっていく。そこではもう、登場人物には一貫したパーソナリティっていうのはなくて、誰もが複数の役を割り振られ多重露光みたいにして存在してて、そのそれぞれの異なる部分とシンクロしてる部分の行ったり来たりが観てるこっちの頭を掻き回します。基本的に僕はこういう酩酊感は大好きで、次にどんなカットがくるか分からない感じがスリリングで燃える。まあコレが完全に上手くいってるかというと、たぶんそんなことはなくて、劇中では基本的に武が寝てる状態から幻想シーンというかパラレル・ワールドに入るところが多くて、そうなると夢オチみたいで勿体ないと思うし、この映画においてのガン・アクションにはどことなく所在なさげな感じが付きまとってて「とりあえず、銃ぶっ放しとくか」みたいなのが正直気になったんだけど、僕の好みとしてはデビッド・リンチのミステリーっぽい感じとかよりは全然好きです。こういうことやる人がいないと絶対映画は面白くならないよなーって思う。最後の最後で、「北野武」が銃ではなくて包丁を手にして「ビートたけし」を殺しにいくところで、なんとなく『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』のベン・ギャザラを思い出してグッときました。やっぱり「世界のキタノ」は侮れませんな。

『監督・ばんざい!』も観ないとなー。



予告。↓

posted by ケニー at 03:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/88470317

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。