2007年12月22日

家族のいる風景。

ヴィム・ヴェンダース 『アメリカ、家族のいる風景』(2005) ★4.0

前作の『ランド・オブ・プレンティ』はかなり駄作でしたが、今作はどうかというとこれもまた同じぐらいダメな感じ。ストーリーを紹介すると、若い頃に放蕩の限りを尽くした年老いた映画俳優(西部劇で名を馳せた)が、昔ロケ先で知り合って関係を持った女が自分の子供を産んでいたということを聞きつけ、三十年ぶりに女とその息子の元を訪れるという話で、もうこの段階でちょっとなーっていう感じなんだけど、実際に劇中でもこのあらすじからイメージされる通りのことが起きます。自分の息子に憎しみをぶつけられ、その母親には今頃になって調子の良いこと言わないでよ!と怒鳴られ、でもやり直せないか、俺が悪かった俺は間違ってたみたいになって最終的にちょっと打ち解けるっていう『パリ、テキサス』の縮小再生産みたいな。パリテキの頃ならいざ知れず、今の僕にはもうこういう弱っちくて過去にしがみついているだけのダメなんだけど、愛すべきとされているような男をそうそう簡単には許すことができないっていうか、むしろ、絶対に償えなかったり救済されなかったりする方がリアルな気がするんですよね。今さらこんな予定調和やられても毒にも薬にもならないよっていう感じ。もうダメなのか、ヴェンダースは?

ちなみに僕は彼の作品では、『まわり道』が一番好きです。あと、今作ではサラ・ポーリーはすごく良かった。



予告。↓

posted by ケニー at 07:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。