2008年04月12日

ロワイヤル。

マーティン・キャンベル 『007/カジノ・ロワイヤル』(2006) ★8.8

前作のピアース・ブロスナンに代わって、今作からはダニエル・クレイグ扮するヤクザな6代目ジェームズ・ボンドです。一応、これは67年の「カジノ・ロワイヤル」のリメイクっていうことになるのかな。僕は「007」シリーズってショーン・コネリー版を一通り見ただけであんまり知らないんですが、今作で初めて知ったのは「00(ダブル・オー)」の称号を得る為には、任務で2件の殺害を完了しなければいけないっていうことで、オイオイ、どこのヤクザ組織だってビックリしました。仮にも英国お抱えの諜報員がそんな風にして決められてたら超コワい。まあ、現実は2件どころじゃないかも(!?)。で、冒頭で晴れて「007」に昇格した新生ボンドが今回闘うのが国際テロリスト、主にテロ集団のお金を運用して資金源を確保して儲けているテロ・ファンドみたいな組織です。
で、テロネットワークを辿ってボンドが行き着いた先がモンテネグロのカジノなんだけど、なぜなら再三のボンドの活躍によってそのテロ・ファンドの資金がどんどん目減りしていってそのボスであるル・シッフルはポーカーで資金を作ろうと考える。この男は今まで誰にも負けたことないようなポーカーには絶対の自信を持つ男で、今回開かれる大勝負で勝てば1億5000万ドルもの金が手に入るっていう。で、そこに参加してヤツを負かすっていう指令がボンドに下るんですね。いやースゴい痺れる展開!だって、英国政府の金でテロリストとポーカー勝負ってあり得ないでしょ。これで負けたら政府の金がテロ資金を潤すことになるっていう、とんでもない計画。で、ボンドは途中で毒飲まされたり、休憩時間の間にテロリストと死闘を繰り広げたりしながらもなんとかル・シッフルに勝利し、ものすごい大金を得るんだけど、実はここからが本番で、その金を巡って非常にややこしいブラックブックな展開が巻き起こる。
かなりビビったシーンが、今回のボンドガールである英国政府が派遣した経理係のヴェスパー(エヴァ・グリーン)が、ポーカー勝負の決着後に誘拐されてボンドはそれを車で猛追走するんだけど、次の瞬間いきなり路上にヴェスパーが寝かされてるんですよ。これにはホントに心臓が止まりかけた。「あっ、轢くね」って素直に思って僕は諸手を上げかけたんだけど、でも、ボンドは神がかった反射神経で彼女を避けて、避けたは良いもののボンド・カーは大クラッシュして意識朦朧状態のボンドとヴェスパーはテロリストに拉致られちゃう。ここの一連の流れは燃えましたねー。今作はその技術云々よりもアクション時のテンションがことさら高くて、そこがイイ。冒頭の黒人爆弾テロリストを追いかけるシーンとかもやたらアグレッシブな立ち回りで、ほとんどジャッキー・チェンの映画みたい。欲を言えば、もっと残虐な描写があったほうが引き締まってくる気がする。
という訳で、今作の結論としては、劇中で一番狂っているのは他ならぬジェームズ・ボンドだということで、これ以上の人非人が相手じゃないとこの新生ヤクザボンドには勝てません。



予告。↓

posted by ケニー at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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