2008年05月18日

EXTE‥‥。

園子温 『エクステ』(2007) ☆3.8

何ていうか非常に辛口な点数で申し訳ないですが、こりゃダメだあ。園子温作品はしばらくちょっと遠慮したくなってきたなあ。『紀子の食卓』とか『夢の中へ』とかもダメだったし。ま、とりあえず簡単にあらすじを。
主人公の優子(栗山千明)は美容師の卵で、一方、それとは関係ないけど山崎(大杉蓮)っていう遺体安置所の管理人みたいなヤツがいて、このオヤジは女性の髪の毛が大好きな変態で持ち込まれた遺体の髪の毛を切り取って保管したりしてるキチガイなんですね。それで、ある日運び込まれた遺体の髪の毛にえらく感動して、山崎は遺体ごと盗んで自分の住処に持ち帰る。すると、悲惨な死を迎えた遺体の怨念からか死んでるにもかかわらずそいつの髪の毛が伸び始めて、山崎は狂喜乱舞。その美しい黒髪をカットして街の美容室にエクステとして売り歩く山崎。しかし、そのエクステを着けた人間が次々に怪死していき、そんな中ついに優子の美容室にもそのエクステを持った山崎が訪れる‥‥っていうか、優子の髪が奇麗過ぎてストーカー山崎が美容室にやってくる、と。
まあ、ストーリーとかどうでも良くて、とにもかくにも、大杉蓮が演じる髪フェチの奇行ぶりには全く全然これっぽっちも感情移入できなくて終始苦痛でしかない。もしかしたらこれはコメディなんじゃないかとも思うんだけど(大いにあり得る)、それにしたってちっとも笑えない。何なんですかね?コレは?星条旗柄の服着て、長髪のカツラ被って、ノッポさんの帽子みたいの頭にのっけて髪の毛に頬ずりしながら「素晴らしい!うひゃー!」って、まるっきりこれじゃ単にバカな人でしょ。大杉蓮の怪演が話題に、みたいなこと言われてるけど、怪演っていうか適当なノリでなんとなく変な人を演じてるだけじゃないですか?園子温監督は少しでも「変態」に対してのこだわりとかあるんですかね。変な格好して変なテンションだったら=変態って、あんまり変態バカにすんなよっていう感じ(別に僕が変態を代表する訳ではないですが)。おそらく人物造形としては『悪魔のいけにえ』の冒頭でヒッチハイクして車に乗ってくる情緒不安定な変態一家の長男(次男?)みたいなイメージだと思うんだけど、大杉蓮は全くその域に達していなくてまるっきり安っぽい大道芸人な有様。「いい年こいてバカだな、コイツ」って観てる間シラケまくりでした。大杉蓮がいかにも楽しそうにノリノリで演じてるのも嫌だし、カットが掛かった瞬間、きっと監督は爆笑しながら「大杉ちゃん、サイコー!」とか言ってんでしょ。あー嫌だ嫌だ。園子温はどんどんダメになってく。『時効警察』とかやってる場合じゃないよ。ここ最近「映画はメチャクチャでデタラメなモノだ、それでいいんだ」っていうなんかの反動なのか?みたいな思想がまかり通ってるけど、そういうことを作り手が作る前に思っちゃった段階でもうダメでしょ。それ単に免罪符だもん。監督がそう思ってんのかどうか知らんけど、僕にはいかにもそう見えます。突発的なアイデアでその場でウケればいいみたいな内輪ノリっていうか。栗山千明はかわいそうだなあ、おっさんたちの道楽に付き合わされて。



予告。↓


タグ:邦画 ホラー
posted by ケニー at 03:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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