『ブルーベルベット』、『マルホランド・ドライブ』などでおなじみ、奇才デヴィッド・リンチ監督の悪夢じみた最新作です。前評判でいろいろ聞いていたよりかは、ずっと映画の体裁は保っててちゃんと三時間、観賞できました。よかった。という訳で、あらすじを。↓
ローラ・ダーン演じるニッキーは、かつてアカデミー主演女優賞にも輝いた経歴を持つ女優なんだけど、今では少し落ち目でなんとかして再起を夢見ている。そんな所へハリウッドの大作映画のヒロイン・スーザン役のオファーが舞い込み、喜び勇んで撮影へ向かうニッキー。しかし、リハの途中、ヒロインのニッキーとその相手役のデヴォン(ジャスティン・セロー)を前にして監督(ジェレミー・アイアンズ)からこの映画が実は曰く付きの映画であることを打ち明けられる。この映画『暗い明日の空の下で』は、かつて未完成でお蔵入りした『47』というポーランド映画のリメイクで、しかも当時の主演二人が何者かに殺され、撮影は頓挫してしまったのだった。二人は少なからず動揺するものの、ハリウッドには都市伝説は付きものと割り切って、本番の撮影に臨むのだが‥‥。

特に中盤から後半にかけてデカダン臭ムンムンのビッチ集団が出てくるんだけど、この娘たちがエロい。これは絶対リンチの好みが反映されてるでしょ。個人的には彼女たちメインで『シー・デビルズ・オン・ホイールズ』をリメイクしてほしいところです。あと、劇中劇の主演二人のシーンなんかは、下品な口角とか使わないでスゴくクラシックに撮ってるんだけど、あーやっぱりこういうしっとりとした上品な画面も撮れるんだなーって感心しました(って、当たり前か?)。とにもかくにもカッコいい画面はいっぱいある。でも、なんか惜しい感じ。
予告。↓